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2004年12月28日

引越し

キャスカ(日本テリア・♀)が、高知で迷子になった日、2004年4月29日から2004年12月28日までの延べ244日間の捜索の日々。。。
経過、未だ、キャスカは見つかっていませんが、私たち夫婦は、2004年12月28日をもって高知を離れました。
これまでご支援いただいた皆様には驚かれることかもしれませんが、生活の面でも、精神的にも、私たちはもうギリギリの状態でした。
我が子同然のキャスカを突然失ってしまった辛く悲しい思い出が残るこの地に居続けることは、私たち自身をさらに追い詰めることになりかねなかったのです。
この244日間、キャスカのことを一瞬でも思い焦がれない日は一日としてありませんでした。
「もうみつからないのではないか・・・」という弱気な絶望感。慣れない土地での孤独感。自責の念から「いっそ死んでしまいたい」と何度となくよぎったこともありました。
何よりも、キャスカの気持ちでした。全く見ず知らずの土地でしかも当然ながら人間の言葉も話すこともできない。どんなにか恐怖や辛い思いをしただろうか。
今でもどのような環境にいるのかを想像すると居ても立っても居られませんが、それでもなんとか高知での捜索活動を続けてこられたのは、皆さまのご支援と励ましのおかげでした。
無力な私達に惜しげもなく迅速にご協力なさってくださった全国の皆様。
ホームページを作成・開設・管理・運営など、ネットで数え切れないほどの迷子犬登録、各県でのチラシ配布や動物関連施設へのお届け、いっぱいのいただき物、そして雑誌や新聞への記事掲載、たくさんの目撃情報や捜索方法などなど、どれほど全国の多くの皆様に助けていただいたことか。。。数え上げられません。
絶望のどん底にあったときも、皆さまの温かいお心に支えられ励まされてここまで捜索活動をやってくることができたのです。
この場を借りて、心からお礼申し上げます。
でも、キャスカのことは高知を離れても決して諦めたりしていません。
片時もキャスカの居ない生活に慣れることなどなく、家に帰ればいつものように飛び跳ねて歓声でお迎えをしてくれていたキャスカの幻覚をもみます。
性格や癖や習慣などの全てが私達の生活そのものの存在であったキャスカを忘れたりなんか出来ないのです。
この身をもって迷子犬捜索の大変さを味わったからこその捜索方法や、高知での愛犬家のご縁がございました。
心機一転、まずは自分たちの生活を強制的に環境を変えることで立て直してから、引き続き探し続けてまいります。
本来なら、ご支援いただいた皆様お一人お一人にお礼とご報告を申し上げるべきところですが、急な引っ越ゆえ、その余裕もございませんでした。
どうぞご理解くださいませ。
そして、これからもキャスカ捜索を温かく見守ってくださりますようにお願いいたします。

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